このページは、本についてのいろいろな知識を掲載していきます。
- 再販とは?(再販売価格維持制度)
- 出版社で作られた雑誌・書籍が、卸売会社を経由して、町の本屋さんに届けられ、読者の手に渡るまで、商取引が何回行われても、また、日本中どこで買われても、読者には定価でお届けすることを再販価格といいます。
- 消費者にどんなメリットがあるのか?
- 北海道で買っても、沖縄で買っても、東京都内で買っても、定価通りで販売されます。これは、法定再販制があるので、全国統一価格で販売できます。
- 少しでも安いほうがいいが?
- 再販制度が無くなれば、出版社が全国の90%を占めている東京都内では,流通経費がかからないので安くなります。
- なぜなの?
- 東京都内を離れると流通経費がかかるため、遠隔地域では高くなります。
- なぜ法律で本の再販制度があるの?
- 本は普通の消費品目ではなく、国民の文化政策に重要なかかわりを持ち、日本人の文化は、平等に与えられるもので、商業効率のみを優先にしてはいけないことで法制化されています。
- 再販制度が無くなればどうなるの?
- 商売の効率に出版社が目を向け、ベストセラーになる本のみを発売し、専門的な、どの図書も 発行部数が少ないため,定価が高くなり流通経費のかからない地域のみの販売となりがちで、この事は、言論・出版・表現の自由にもかかわる事で、日本人の「知る権利」が失われることになります。
- 別にかまわないが?
- それでは,あなたが転宅・転勤等で東京より遠隔地に行った場合、何時も買っている本が流通経費が上乗せされて高い定価で購入しなければならない。
また、あなたの近くの本屋さんには、安い本ばかりで、読みたいと思われる本は注文も出来なくなります。どうしますか?<電車に乗ってターミナルの大きな本屋さんで買う>(結局は高い定価になります。)
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