日書連2月理事会報告

1、流通改善

@04年度GW&夏期統一休暇について。GWはカレンダーどおりとする。
夏期は8/13(金)、8/14(土)、8/15(日)とする。年末は、週刊誌12/27(月)、一般誌12/28(火)、書籍12/27(月)。年始は、週・一般1/4(火)書籍1/5(水)とする。

A「週間朝日」問題は、取次に入荷日を早めるよう要請する。
BL表示。増刊号、季刊誌のL表示のつけ方に問題がある。例えば「海外グランドカラログ」は、出た途端に1/21となっており返品期限が来ていて返品不能。また、表示文字が小さくて読めないなど意識的に返品させない様にしているとしか思えないものもある。

Cワラジヤ返品問題。
昨年末に各取次に第2回目の文書を出していたが、2月18日(水)同委員会の日に取協事務局長から19日(木)10:00に話し合いに日書連事務局に出向く旨回答があったと報告された。そこで私は、過日(2/14)の近畿ブロック会の決議文書を携えて当日出席しますと返答した。当日は、取協黒澤正雄事務局長、トーハン野村博信書籍営業部長、日販市川賢一書籍部部長と藤原 直委員長、長谷川義剛神奈川県選出理事、三上一充(兵庫県理事長)理事、私、遅れて白幡専務が参加した。
取次側の言い分は次のとおり。
イ、管財人から2/15日精算を要求され、2月末に執行する事になった。
ロ、日販の買掛残高約390万円(当方の文書では約2900万円)となっており事実と違う。
ハ、同様のケースで今回は黒残になったがそうでない場合もある。
ニ、仮に返品を受け入れるとすると莫大な量が予想され、1冊1円になる可能性もあり、物流の経費にとても見合わない。
ホ、地図は地図共販などから大量に物流しており、判別がつきにくいなどもあり、イ〜ニに鑑みて、返品入帳は、従来通り委託品のみとしたい。

私たちの反論は以下のようだ。
イ、従来から精算は慣例で2年間の筈だ。
ロ、残高の違いについては保留するが、仮に390万円あるのならその範囲内で入帳を認めて欲しい。
ハ、取次が赤残でも書店は100%支払い済みである。
ニ、物流については、九州や沖縄での雑誌返品方式が確立しており、組合の信用の基、キチンと処理し物流させない方法もある。管財人にも書類を提出できる。ホ、ワラジヤは商品全体が日常的に返品入帳可能なものでもあり、共販についてもキチンとアンケートを取るなど対処する事で特例を認めて欲しい。

以上話し合いは平行線をたどり結論をみませんでした。
同日(18日)お昼の時間に委員会の招集があり、席上@管財人が要求し取次が合意している2月末精算は、何か意図的に終了しようとする姿勢が見え見えである。Aやはり公取に指導を受けに行く必要がある。Bそうしないと倒産時の返品入帳問題は何も前進しない。と述べ一応了承してもらったと考えている。

2、読書推進

@ブックスタート。版元50%出し→NPO法人→各自治体65%で購入。選書が偏っており問題があるとの意見が児童出協などで出ている。書店がどうかむのか検討しなければ。読み聞かせは生後6ヵ月の子にも有効であると英国でも証明されており大いに進めたい。

A毎月第4土曜日は子どもの本の日運動について。2/10香川県、2/13佐賀県、2/24滋賀県で説明会を開く運び。

3、組織強化

定款改定については、旧総則第1章「経営の安定及び合理化を図る」を新「経営環境の整備を図る」とすることについて以下の意見が出された。「中小書店の状況は大変厳しくこのままでは行き詰まる。組合が調整機能をもつ項目も含めて何も今、改定しなくてもよいのでは」との意見だ。調整・制限規定はカルテルであると言われているの会長発言もあり、正直よく理解できなかった。

4、広報

今年1500号を迎えるので、何か記念企画を募集したい。

5、再販

ポイントカード。今一度各版元に各県は「文書が出たのか」を問い合わせて欲しい。ビックカメラ(取次・日教販)は、立川店でも3%を行なっているが、山田電気を除いて終息の方向を向いている。

6、消費税、総額表示(04.4)と雑誌アドオン方式(04.6)

総額表示については、04.2.13付けで税制対策特別委員会が03.6.3の増補版を出した。
@価格表示は版元が責任をもつこと。
A現行方式を継続できる項目。
B価格表示の留意点。
イ、表示上は四捨五入 
ロ、セット価格の算定事例(分売する場合)。10巻で1冊(定価1500円。本体1429円)。定価合計15000円。本体合計掛ける1.05は15005円。この算定をどうするのか文書があるので理事会で説明したい。アドオンに対するPOSのソフト変更が問題になっている。並河氏が書いています。

その他。

準不健全図書のビニールパックをしないとコンビニは並べない
と出版倫理協議へに申し入れ(2/16)。社団法人電気通信事業者協会が「カメラ付きケータイのマナーです。書店の本は撮らないで」のポスターを全書店に配布。情報化支援金32組合に支給(大阪25万円)。クロネコの送料無料サービス問題について。北海道ダイヤ書店ネットで「アンカー」(学研)を1月一杯16%引きで販売。副読本の公立学校各生徒への値引き販売問題。トーハン700誌、日販300誌、大阪屋+富士山ドットなどの雑誌定期読者獲得問題。日書連では今年は地域限定で(東京・愛知など申請者県による)従来の定期獲得を展開の予定。TRCの全国攻勢は人員20名。固定給20万円+獲得手当て。いよいよ山場か。

最後に春の書店クジの申し込みがかんばしくありません。
大阪275500枚。03年336500枚。基本目標482000枚。御協力よろしくお願い申し上げます。

あっそうそう。「出版販売倫理綱領」も読み上げられ可決しました。ハリーポッター5巻の配本、条件交渉も版元とするとの報告討議もあった。

書き始めて2時間半経過。不況が深刻さを増すにつれて議題も山となって来るような気がします。