日書連11月理事会報告 11月20日
１、ポイントカード
1、取次の及び腰
再販契約は独禁法除外規定により、イ、版元―取次、取次―書店の「民ー民契約」である。よって、ロ、取次が当該違反店に警告を含む 処置を行うのが筋。しかし、ここにきて当該店が上場を含む巨大企業であるので、告訴された場合どこが責任を被るのかで腰が引けている。
2、そのために、小学館、講談社を先頭に書協、雑協の理事クラス版元など30数社に改めて、取次・当該書店向けに契約遵守ー警告ー送品差止めなどの事を行なう旨の文書を出してもらう要請をする事になった。
3、前項２社と筑摩書房は出した。大阪組合は20日午後4時に理事長以下３人で文芸春秋社白石勝社長、上野徹専務、浅井淳取締役に要請を行なった。席上社長は役員会で文書を出す事については確認している。今月中にも実行すると約束。講談社が神奈川組合の要請で、取次が違反書店に出向く時同行しても良いと言っているが、貴社も同様のことをしてくれるかと問うたところ、検討すると返答があった。
★20日理事会席上、机向かいの北陸三県の理事長と皆さん割り当て版元を今月中に訪ねて行けますか、とても無理、などと話し合っていて、「緊急は理解できるが、行けない県はせめて文書でもという全員が『できる』ことを提起しすればどうか」と発言した。満田会長は「取り敢えず会長名で30数社に文書を出す」と答え。下向氏は「今月中に行動を起こす事は状況判断から重要。大阪組合は理事会後直ちに文春に行って欲しい」となった。
２、流通改善
Ｌ（返品リミット）表示問題。取次間にある「雑誌基準手帳」（Ｈ8．7．12）
によると雑誌の返品期限は次のようになっている。
出版社←取次 取次←書店
週刊誌（70誌） 60日 増刊 90日 45日 増刊60日
月２回刊（140誌） 90日 90日 60日 60日
月刊誌（1300誌） 90日 90日 60日 60日
隔月刊誌（210誌）120日 120日 90日 90日
季刊誌（180誌） 150日 150日 120日 120日
問題点
1、Ｌ表示が決められているのに、徹底していなくて、版元によりバラバラ、小さくどこにあるか分らないこともある。
2、極端な例では、10月16日付けの増刊号のＬ表示は11月3日となっており、「違反」していることもある（「コミックゼロサムワード」10月号、Ｌ10月16日・福岡組合提起）。
3、以上の状況から、トーハンのロジセンターでは20日余分にみていることもある。委員会ではＬから30日として欲しいと要望した。
３、「週刊朝日」1日早売りが独禁法（書店の読者に差別取引になるかどうか）については、12月の委員会で顧問弁護士を招いて勉強会を開く。
ワラヂヤ問題は、取引は個々、買掛残はそんなに残っていないという春の段階での返事について、その後どうなったか文書で回答を求める。★これについても12月の委員会で勉強会を持って欲しいと要望した。
☆三笠書房70周年記念で社長が来組。理事会席上で「A・C6点各3冊セット、B・4点各3冊セットの商品につきスリップ1枚70円報償を実施（申し込み12月6日、期間2004年1月初荷から6月30日）する」と述べた。
☆定款改定は来年2月までにまとめ、5月総会に上程する。
☆来年の「絵本ワールド」開催の一つに大阪が当たっている。これについては、文科省の「子どものゆめ基金」で運営（初回600万円、継続350万円？）されているが、事務局が新たな問題を提起している。
☆書協、雑協、取協、日書連による「税制に関する要望書」提出について了承した。
☆情報化推進追加補助金。1月15日までに申し込むと1組合30万円を上限に出す。
☆「ハリーポッター」4巻の在庫調査をして、5巻の時に「刷り過ぎないように、大所が沢山とらず適性配本できるようにしてほしい」と発言があった。
☆「秋の書店クジ」抽選会があつた。全体として700万枚目標。02年540万枚。今年480万枚。大阪02年、41万枚。今年37万枚。報奨金75000円（達成率76.7％）。満田会長談「図書普及から年間8000万円広告費として出ている。春もぜひがんばって欲しい」。
☆共済会。設立30年を記念して、初めから加盟の書店約800店に対して、1書店当たり5000円の記念品を贈りたいと提起あり、了承した。
☆☆金の星社☆☆を訪問する。
大阪組合11月理事会で承認された（仮）「大阪子ども読書推進会」の進行について、今西、並河、面屋の正副理事長は表記の会社を19日17：00訪問。神奈川の実情を始め各県での状況を教えてもらった。御馳走された料理にお酒も堪能したが、大変勉強になった。17日には新聞社との第1回話し合いも終えており、25日副知事にも会う予定。