IT委員会報告

書店IT戦略勉強会パルネットシステムについて

2月20日 14:00〜16:00

IT戦略講座を開催 講師・パルネットG本部長・西浦元章氏
             サポート:市田氏、木下氏 、本部IT担当氏
出席者33名+飛込み出席者3名(姫路市:森井書房・森井宏和氏)


1、パルネットの沿革についての説明
 中小書店の協業化を図る1方策として、ストア・オートメーションシステムの開発を目指す。
 開発経費は(株)松原書店が先行負担し、後に協業化による事業収益からその先行投資分を回収する。(歩戻アップ分、加盟店会費等から)

   1987年8月 自社開発POSシステム狭山店に導入
   1989年4月 (株)松原書店、(株)市田書店、(株)オクノ商事
        合計14店舗にPOSシステム導入
   1989年11月 パリネットF.V.C組織発足
   1990年2月  大阪屋と取引開始 オンライン化
        5月  雑誌定期改正システム運用開始

   その後逐次バージョン・アップ
   オンライン返品入帳の導入→即時入帳
   書籍自動発注システム運用
   システム保守は個々の店負担


   情報の共有化(各店の売上等オンラインにより検索可能)による公平性・公明性確保→加盟店の不満解消
   書籍自動発注:各店の販売実績を勘案して配本決定
         大量発注品の商品確保→不足分は次回配本で調整
   情報のボトム・アップ→仕入れ部門の参考にする
   雑誌配本→返品率で調整・定期読者分を確保(基本的に定期割れはない)
   書籍→新刊配本を優遇されている訳ではない。
       補充:発売後の商品の動きを見てこまめに対応、初速の速さで判断
   コミック→2か月分の売上予測で仕入れ
        14日以内に37%を売り切ることが条件
   文庫→14日以内に15.7%を売る
   本部発注と重複する発注は認めない

2、パルネット社内用ホームページによるデータ検索
 @ 個店売上データ
  イ、売上グループ表示(部門別売上も検索可)
    年間、四半期、月間、週間毎のデータ
  ロ、日計表 (期間売上高実績表も検索可)
  ハ、販売履歴
    書籍・雑誌の販売実績と現在の在庫数
    入庫数(大阪屋からのオンライン入力)−売上数(POSレジ)=在庫数(合わないときは万引された?)
 A 全店情報
   イ、設定された任意の期間の全店売上ランキングを閲覧・ダウンロードできる
   ロ、設定された書籍・雑誌・コミックの全店の販売実績・在庫数を閲覧できる
   ハ、本部発注リストの情報を閲覧できる
   ニ、週間ベスト50
     前日から一週間前までのベスト50の販売実績を閲覧可能
 B 運用の実際
   コミック・コミック文庫情報一覧のページを見る
   →商品申込み数・入庫予定日・配本拡定数・表示
   →商品名→ISBNコード→その商品の全店の配本・販売実績・在庫数が表示される
   →店名をクリック→その店の販売実績などを表示

社内ホームページには他にも色々の機能がありますが、ここでは書ききれません。
興味のある方はパルネットまで
各種情報もその生かし方によって、個店の販売実績に差が出てくるそうです。


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パルネットGの徹底した情報収集技術と分析能力を披露。
グループの商材集品技術の核心を聞いた。
会場の中から溜息混じりの唸り声が何度も聞かれました。

IT技術(情報技術)とは、戦略的に行えばここまで出来るものなのかと、めまいを覚えるものでした。
単独小書店は余程しっかりしないと、益々さがひらきます。
聴講の皆様には参考になりましたでしょうか?

*ここで、ハプニングと言いましょうか、本日の失敗談も書いておかねばなりません。
どう言う訳か、組合所有のノートパソコンに、次々と原因不明のアクシデントを起りました。
グループのホームページから様々な情報を体感して頂く筈でしたが、みっともないことになりました。
聴講者の皆様・パルの皆様にお詫び致します。

言い訳: 昨日事務局の方たちがセットしテストは済んでいたので
      こんな展開は夢にも考えておりませんでした。

IT推進委員長 灘